私は2013年にTOPSに参加させていただきました。当時大学3年で葛西先生の研究室に所属していまして、先生からお誘いを頂いたのがきっかけでした。1ヶ月に亘ってイギリスで研究しながら見聞を広げられることに魅力を感じての参加でした。さて、実際に参加させていただいての感想を振り返ろうと思います。まず授業についてはお世辞抜きに最高の一言でした。オックスブリッジの現役の研究者から、彼らが研究している西洋古典学・法学(英米法)に関する様々なテーマのレクチャーを受けられるわけですが、決して専門的な内容ではなく、初学者であっても十分理解して議論が出来る内容になっていました。一方的ないわゆる講義形式ではなく、講師との距離も近くディスカッションをしながら進める授業というのも(欧米では一般的ですが)理解が深まると思いますし、将来的に留学を検討している場合は事前に慣れる意味でもとても良いと思います。授業期間の最後には個人研究とそのプレゼンテーションをしましたが、他の参加者のテーマがとても幅広く興味深かったのが印象的でした。また授業以外でも、得難い経験を多くさせていただきました。私は希望して後半の2週間の大半をスコットランドから南下しながら各地を巡る形で過ごしましたが、スコットランドの離島で修道院の跡地を見学したり、かのハドリアヌスの長城の跡を間近で見たりと、イギリスを旅行してもまず行かないであろう所を巡ることができ、ロンドンでは裁判所やコンサルティング・ファームの見学をさせていただきました。個人的には、とにかく英語を使うことで英語力が磨かれたことも特筆したいと思います。日常生活、授業と英語漬けになりますので、会話や発言への抵抗が無くなり、それは今でも仕事で役立っています。費用面・時間面で参加を悩んでいる方もいらっしゃると思いますが、体験できる内容を考えるとコスパもタイパも最強クラスだと思いますので、強くオススメします。最後に、私は現在NTTドコモでマーケティング業務に従事しております。一般的に極めてドメスティックなイメージの強い業界ですが、昨年度より、「あなたと世界を変えていく」をコーポレートスローガンに、国内通信事業に留まらない社会課題解決に向けた事業展開を進めており、社会にインパクトのある仕事が出来る会社です。取り組みの一例をWebサイト(https://www.docomo.ne.jp/special_contents/brand/ )にて紹介しておりますので、ご興味がありましたらどうぞご覧ください。